狛狗書房(仮)
飼い猫、絵、日常、旅行、日々徒然と。
さくらいろ。
私でも耳にしたあの騒動から1年。
当時の騒動をチラッと目にした程度の私の印象として、本当にあのまま一時的に漫画を描く事から離れてしまうのかな…(私が全くの赤の他人で部外者だから適当な事が言えるんだと思うんですが)「方法なら他にもあるだろうに、この騒動の所為でこの方の作者生命が絶たれたら惜しいなぁ」と感じてた記憶があって。
で、今回ふいに東京発売当日辺りに「エッセイ本が出ます」というタイムラインがフォローしてる漫画家さんのリツイートから流れてきて、すぐにあの騒動を思い出し「あれからどう過ごされてたんだろう?真相は…?」と無性に気になってしまったのと単純にこれからの作者さんを応援したくなって購入に至りました。
実はうちの書店には入荷予定がなさそうだった(orz)ので他の本屋さんで取り置きしてもらって受け取ってきました。
うちで取り寄せて買っても良かったけど、1日でも早く読みたかったので…(ただでさえ地方で発売遅いので)
3話までは試し読みで読んでたけど、本を手にして最初から最後まで熟読しました。
超大手出版社の実名を挙げてエッセイを描くのはとても勇気のいる事だっただろうけど…第一にファンに「これからも描くよ」っていう意思表示と真実を届けたかったから辛くても描き上げたっていう熱意が伝わってきました。
読んだ感想として…とにかく読んでて辛くて悲しかったです。
(私なんかが烏滸がましいけども)性格的に重なる部分があって終始作者さんに感情移入してしまってたというか…こんな編集者に当たってしまったとして、私はどうだろう…多分この作者さんみたいに断りきれずに言われるままに従ってしまう様な気がする。
何度も忘れられたり都合の良い事しか言われないのは流石に腹立ちそうだけど。
んでも作者さんのいう通り、そこでキレて問題になってしまったとして圧倒的に作家側が不利でしかないっていう現状なんですよね。
何だろうなぁ…何でこの方がこんな思いをしなきゃいけなかったんだろうなぁ。
”実名”という結構切り込んだエッセイ内容だった訳ですが(まぁネットやってる人ならもう既に何処と喧嘩したとかなんて解ってるから隠す必要もないのかもしれないけど)、作者は守ってもらえるのかな…というのが心配になったりして。
エッセイを描かせてくれた出版社さんがどうか、これからも作者さんの力になってくれたらと願って止まないですね。
幸いな事に他の出版社でも短期連載で漫画を描いてる様なので、私なんかが一人心配しなくても大丈夫そうですけども。・*・:≡( ε:)<メデタヤー
後はTwitterでいくつか呟いたりした(→1/2/3)のが読んだ後の感想。
めっちゃ色々思う事書こうと思ったけど、もし気になったり作者を応援したくなった方が居るならば、試し読みを読んだ上で購入を検討して頂きたいなと思います。
あと…職業柄察したのは巻数形態。
色んな作品が毎月めっちゃ出る印象だけど、1つ1つの作品の巻数がやけに少ないなと(勿論2桁巻数行ってる作品も多々ありますが)ふと不思議に感じて居て、今回の件で「嗚呼、成る程な」と。
これだけが原因じゃないとは思いますけどね。1つの理由としては無くも無いかも…と。
漫画家さんはコミックスが出て、売って重版がかからない事には沢山はお金が全然入らないそうなので、長く続けられるならば可能ならばいっぱい出したいし物語を描き続けたいよね…と。
尚且つ初動の売れ行きが悪いと打ち切りの可能性が高いとも聞くので、是非好きな作家さんが居たら発売してすぐ(〜1週間程度)に買ってあげてください。私はそうしてます。
それぞれお客さんにも都合があるだろうけど、可能ならばそうした方が作者さんも有難いと思います。好きな作品ならもっともっと続きが読みたいですし、読めなくなるのは悲しいですし。
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兎にも角にも。
悪意有無に関わらず心に傷を負ってしまった佐倉さんの周りに、もっともっと信頼出来る素敵な方々が集まります様に。
作者は当時、最初の告発にSNSを使ってしまった事を後悔した様ですが、それがなければこのエッセイもこの世に出なかったかもしれないので結果的に悪くはなかったんじゃないかな…。
今回の本、描いてくれて本当に有難う御座います。
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